日経なんて古い! 国内投資は小型株を選定


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みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

さて、以前の記事で投資信託を通じて日本株式に投資をする場合には、インデックスファンドよりもアクティブファンドの方がよいということを書きました。最近投資系の雑誌を見ると、投資信託を購入するならインデックスファンドの方がよいということが盛んに書かれています。しかし、アメリカならインデックス型の投資信託でもよいですが、日本の株式に投資をする場合にはインデックス型の投資信託を購入しては絶対にダメです。そこで今回は、国内株式に投資をする場合にはなぜアクティブ型の方がよいのかということと、おすすめのアクティブ型投資信託について書いていこうと思います。



 

Contents

●なぜインデックス型投資信託を購入してはいけないのか? ~インデックス投資の前提~

現在世間的にはインデックス型の投資信託が非常に人気ですよね。投資系の雑誌を見れば、インデックス投資は手数料が安いが、アクティブ投資は手数料が高い。手数料が高いからその分運用損失が生まれてしまう。だからこそ、より手数料の低いインデックス投資をしましょう。このように書かれています。しかし、上でも書きましたが、アメリカに投資をする場合には、インデックス投資は非常に有利に働くことが多いですが、日本国内に投資をする場合には、インデックス投資は全く持って有利に働かないどころか、投資者にとって不利に働きます。それにはインデックス投資で儲けるための基本的な前提が大きくかかわってきます。

インデックス投資が良いと言われる理由

〇手数料が安い

 

インデックスドファンドでの運用が許される条件

インデックス投資の基本原則とはどういうことか説明します。インデックス型の投資信託は日経平均株価やTOPIXなどの各種指数に連動するように、ポートフォリオを組成してその国の経済成長に準じて中長期的に儲ける仕組みのことを言います。もう一度書きます。「その国の経済成長に準じて」です。つまり、インデックス投資で儲けることの前提にはその国の経済が中長期的に成長して、日経平均などの各種指数が右肩上がりに成長していかなければなりません。よって、重要になるのは、その国の経済成長性であり、各種指数が最近いつ史上最高値をたたき出したかということに依存します。例えばアメリカという国においては、代表的な株価指数が2種類あります。NYダウ30とS&P500です。これら指数の史上最高値を実現したのがいつかご存知でしょうか? また日本の代表的な株価指数の日経平均株価が史上最高値をたたき出したのはいつかご存知でしょうか? NYダウ30が史上最高値の水準をたたき出したのは2018年10月で、現在でも史上最高値水準に位置しています。また、S&P500に関しても史上最高値をたたき出したのは今月です(2019年6月現在)。その一方で、日経平均株価が史上最高値をたたき出したのはいつでしょうか? 答えは1989年12月です。その時の価格は39000円です。現在の日経平均株価はいくらご存知ですか? 約21000円です。一般的に、投資は長期間行っていればほとんど場合には利益になりますが、日経平均株価に連動するように組成された投資信託保有していた場合には、この30年間で40%強の損失を被ることになってしまいます。これがインデックス投資の見えにくい罠です。手数料が安いからと言って、その国の経済が成長していなければ、インデックス投資で運用を行うメリットは全くと言っていいほどありません。

ポイント

その国の経済成長率が高くなければインデックス運用は意味がない

 

●アクティブファンドの誤解 ~手数料は割高ではない~

 インデックスファンドが良いと言われている理由

投資系の雑誌を見ると、アクティブファンドは運用手数料が高く、結局その手数料分損失が出てしまうので、インデックス型の投信を購入するべきであるということが非常に言われています。そのような記事ではこのようなことが書かれています。「仮に1000万円アクティブファンドで運用したとして、信託報酬が年間2%で、10年間運用して、その10年間で指数が倍になったとした場合、トータルでの評価額は2000万円であるけれども、400万円が手数料分として運用会社に取られてしまいます。しかし、インデックス投資なら年間での信託報酬は0.4%程度なので、80万程度で済みます。だから、インデックス投資で運用するべきなんです。」と。確かにアクティブ型の投資信託はインデックス型の投資信託と比べた時に10倍違い手数料の違いがあるので、アクティブ型投信の手数料は高いというのは、事実でしょう。しかし、この記事を書いている人は根本的なことを見落としています。この主張の大前提になっていることは、アクティブ型の投信の基準価格とインデックス型投信の基準価格が最終的に同じような推移で動いている場合ということです。

 

本当に手数料は割高?

この方の主張通り、アクティブ型投信がインデックス型投信と同じように動くのであるのであれば、わざわざアクティブ型投信で運用するメリットは全く持ってありません。しかし、アクティブ型投信はインデックス型投信とは同じような動きをするようなことはほとんどありません。手数料ばかりに注目していると、大事なところを見失います。例えば、年間手数料が1%の投資信託と3%の投資信託ではどちらがよいかというと、答えはそれだけでは決定できません。そこに年間の平均的なリターンを加えることではじめて決定できます。例えば年間手数料が1%の投資信託は年間平均で2%の運用益を生むことができます。一方で、年間手数料が3%の投資信託は年間平均して5%の運用益を生むことができます。この2つの投資信託の場合どちらの方がよいでしょうか? 答えは単純です。年間3%の手数料がかかっても、5%の運用益が生まれた方が有利に決まっています。

しかし、このように思う方もいるのではないでしょうか? 投資信託での運用の場合不確実性がつきもので必ず毎年5%の運用益が期待できるわけではないんですよね?ということです。その通りです。大きく評価益を出すこともありますが、その分評価損を出す場合もあります。だからこそ、長期で運用することが必要なんです。長期で運用することで、短期で見ると非常にばらつきの高い運用損益ですが、長期で見ることでその運用損益は期待リターンに収束します。その目安だいたいどのくらいかというと、投資地域やアセットクラスによりますが、5年から10年です。アクティブファンドでの運用こそ長期で適切に運用することで、効率的な投資が実現できるようになります。

●おすすめアクティブファンド  ~日本国内編~

以上がインデックス投資よりもアクティブファンドを勧める理由ですが、それではどのような投資信託を購入すればよいのでしょうか? ここでは3つ紹介します。

選ぶ基準を紹介します。

①純資産総額が継続的に減少していないこと

投資信託を運営していく中で非常に重要になってくるのが、その投信にどれくらい資金が集まっているかということです。純資産総額が減少しているということは、資金が流出しているということを指し、今後投信の運営が厳しい状況になりかねないということです。

②純資産総額が200億円から300億円の範囲であること

今回紹介するファンドは主に日本の東証マザーズやJASDAQに上場している銘柄に投資をする投資信託です。そのような銘柄基本的には時価総額が非常に小さいです。なので、純資産総額が小さすぎると、適切なポートフォリオを組めないということでリスクが大きいですし、逆に純資産総額が大きすぎると、選定対象ではない銘柄にまで投資をすることになってしまい、効率的な運用が実現できなくなってしまい、結局インデックスファンドを持っているのと変わらない状況になってしまう可能性もあります。

③運用開始から時間がある程度たっていること

新規で設定された投資信託は、過去のデータがありません。過去のデータがないことはこのファンドの運用方針に銘柄選定基準が非常に依存します。さらに、投信の選択は過去の平均的なリターンに基づいて行うことが多いので、運用実績がないことは不確実性が非常に高いことを意味しますので、アクティブファンドの場合には特に注意が必要です。

④テーマ型ファンドではないこと

テーマ型ファンドとは、最近で言えばIoTやロボティクス、ESGやSDG’sのことを指します。これらの企業の株式に投資をするファンドのことを総称します。こういったファンドは、その時々の流行を映すため、短期的には大きく値上がりしたりしますが、長期的にはあまり芳しくない成果を上げることが多いです。なので、どのファンドを購入するかというよりも、いつ購入しいつ売却するかということのほうが重視されてしまいがちなので、おすすめはしません。



 

●おすすめファンド1  日興グローイング・ベンチャーファンド

この投資信託の特徴は、①株式公開後5年以内の国内の企業に投資をし、中長期的な成長を目指し、②企業訪問等により徹底して個別銘柄を分析をし、投資銘柄を50銘柄程度を選定し、③エンジェルジャパンという成長株に特化した投資顧問会社に投資助言を受けます。

現在の純資産総額は250億円ほどで運用期間も10年以上ある非常に安定的ファンドではないでしょうか? また、IPO後5年以内という銘柄選定基準が明確なことも投信選択においては重要なことではないでしょうか? さらに、投資銘柄数も50銘柄と集中投資をしているので、投資銘柄の成長によっておおきな利益を狙うことが可能ではないでしょうか?

 

●おすすめファンド2  日興新興株オープン

この投資信託の特徴は、①JASDAQ上場株式の中から中長期的に成長が期待できる企業に投資をし、②組み入れ銘柄数は50から100程度に抑えて投資をします。

この投資信託は、純資産総額は約200億円で、10年以上の運用期間があります。さらに、アクティブファンドの特徴上、組み入れ銘柄数が200を超えると、インデックスファンドとあまり大きな違いが生まれないという特徴がありますが、これは最高でも100程度とある程度分散投資の効果を効かせながら、銘柄当たりの投資割合も適切になっているので、非常に効率的な分散投資が実現できるのではないでしょうか? また、銘柄選定基準がJASDAQに上場している企業というように、選ぶ範囲が新興株に特化している点が良いと考えられます。

 

●おすすめファンド3  MHAM日本成長株オープン

この投資信託の特徴は、①直近3年間の経営実績に応じて約500銘柄に絞り込み、②将来の競争優位性を見込めるかどうか、③中長期的に企業利益が見込めるかどうかを基準に、70~90銘柄に絞り込み、ポートフォリオを組成して投資をする投資信託です。

このファンドの現在の純資産総額は約300億円で、運用期間は10年以上あります。このファンドは上記で挙げたほかのファンドと比べると銘柄選定基準がかなりブラックボックスです。しかし、最初のフィルタリングで、上記2投信には合致しない銘柄も吸い上げる可能性があるという点で、成長株を見つけやすいという特徴があります。ただ、調査対象銘柄が多いということは、すべての銘柄を選定するために時間が掛かるということです。なので、一概に調査対象銘柄数が多いことは良いことであるとも言えませんし、少ないことが悪いことであるとも言えません。

 

今回の内容は以上です。

今回は国内株式に投資をする場合にはインデックスよりもアクティブの方がよいということを書きましたが、どこに投資をする場合もインデックスよりもアクティブがいいというわけではありません。中小型株式型の投資信託を購入する場合には常に流動性リスクがつきものです。上昇局面は非常に大きな利益を狙えますが、下落局面では大きな損をしてしまう可能性があります。かならず中長期的に投資を行える余裕資金での投資にするようにしてください。ちなみにファンドの選択の基準は結構人それぞれの好みに依存します。私はとがっている銘柄ほど好きなので、投資をするとしたら、①のIPO後5年以内の株に投資ができる「日興グローイングベンチャーファンド」に投資をします。

 

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