ニュージーランドの経済情勢 NZD建債券・保険を購入した人のために


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みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
さて、今回の記事ではニュージーランドの経済について書いていこうと思います。

 

ニュージーランドの資産で運用をすることは日本の人からするとあまりないと思います。ですが、人によっては銀行などの金融機関からNZD建ての外貨建保険などを購入した人がいるかもしれません。そのような方の助けになればと思います。ニュージーランドドルで運用を行う保険などがありますが、多くの金融機関が進めていた時には金利が非常に高かったです。しかし、金利が高いということはそれだけ為替においてもその通貨の価値が高いことを意味します。しかし、現在2020年になってみれば、コロナウイルスに関係することを抜きにして、ニュージーランドドルは非常に安くなってしまい、円高が進んでいます。また、金利も低くなってしまい、今ではNZDでの新規の取り扱いする保険もほぼなくなってしまっています。なので、現在NZDで保険などを持っている方の多くは元本割れをしてしまっています。もちろん、為替に関してはずっと上がり続けること、あるいは、ずっと下がり続けることはありません。常に周期的に動き続けます。しかし、それはいつになるのでしょうか?

 

それぞれの国には、その国の得意な産業があります。日本の場合には自動車産業、ロシアの場合にはエネルギー産業ですが、ニュージーランドの場合にはどのような産業が得意でしょうか? 日本の外務省HPに記載のデータによると、ニュージーランドは主に、酪農製品と肉類、そして、観光業が得意です。皆さんもこういうイメージないですか? ニュージーランドは、山が多くてそこで羊を放牧しているというイメージです。まさにその通りなイメージで、そのほかにも観光業が盛んです。私の出身高校はニュージーランドの高校と姉妹校提携委を結んでおりますが、このようにニュージーランドは留学生を受け入れる文化が盛んです。実際に、総人口500万人に対して、350万人も観光客を受け入れています。これほどまでにニュージーランドは観光業に依存しています。

 

〇貿易

ニュージーランドの貿易は上記でも書いた通り、第一次産業に多く依存します。まずは主な貿易品目に関して説明します。主な輸出品目は、酪農製品、肉類、木材です。そして、主な輸入品目は機械製品、自動車、そして、鉱物燃料です。そして、主な貿易相手国は、輸出輸入ともにと4位は変わりません。大きい順に、中国、オーストラリア、アメリカ、日本です。このように、近年では中国との貿易が非常に盛んになっており、中国との貿易だけで25%近くを占めています。このように経済構造を中国へ依存しており、また、外貨獲得の輸出に関しても第一次産業に依存しているために、その製品が価格変動や為替レートの変動によって、その国の経済が大きく左右されます。

〇為替レート

ニュージーランドドルの価値はここ5年間で一本調子で下がっています。5年前には80円/NZDほどあった為替レートでしたが、最近では69円/NZDまで下落しています。この幅は非常に大きいものです。特にこの1年で見ますと、ニュージーランドドルは60円台前半から70円台前半を推移しています。それに対して、アメリカドルは、104円から109円台を推移しています。値幅で見れば10円程度と5円程度ですが、数字以上に大きな意味があります。NZDは70円に対する10円ということで14,5%の動きです。その一方でUSDは105円に対する5円ということで5%弱の動きです。実に3倍以上の値動きがあります。つまり、それだけNZDのほうが値動きが大きいということです。これはそれぞれの通貨の市場規模に左右されます。米ドルは、世界の基軸通貨ということもあり、世界的に使われる通貨ですが、NZDはそれよりも圧倒的に少ないです。そのため、一部の投資家がNZDを売ろうとすれば、それだけ大きくマーケットが反応するということです。そのため、NZDは米ドルに比べて上がったり下がったりが激しいのです。
また近年の為替レートは、下がり気味なのには外務経済の影響もあります。もともと中国との貿易によって成り立っていた国でしたが、コロナウイルス発生前から中国の経済が不景気気味でした。そのことを受けて、中国との取引量が多いニュージーランドだけではなく、オーストラリアなどの国の為替レートが全面的に安くなっています。このため、NZDもますます下落していきました。

 

〇金利

ニュージーランドの金利はずっと下落傾向です。2008年のリーマンショックの際に一時的に下落したのちに回復したものの、2010年以降継続的に下落しています。そして、現在ではほぼ0金利になっています。このようにニュージーランドの金路は下がり続ける一方で、このことが為替レートの円高方向への圧力にもなっています。このため、為替レートが回復するための一つの条件として、金利が回復することも条件として上げられますが、それも難しいでしょう。

 

〇今後の経済動向について

ニュージーランドドル建ての保険を持っている人に対して、今後為替が回復するかどうかということは難しいと思います。米ドルのように圧倒的なプレゼンスがあるわけでもなければ、これからの高い経済成長を見込めるわけではありません。おそらく低金利が続いていくはずです。このなかで為替レートは同水準を推移していき、大きく回復することはなかなかないと思います。もちろん、為替には周期性がありますので、コロナウイルスから経済的に完全に回復したときには、元の水準とまではいかなくとも多少損失を減らすことができる程度には為替レートも回復しているのではないでしょうか?

 

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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