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この記事を開いてくれてありがとうございます。
さて、今回の記事では、投資信託の良し悪しを比較するための一つの指標を紹介します。
それが、シャープレシオです。
今回の記事では、こちらの記事も参考しています。
Contents
シャープレシオとは何なのか?
例えば、AファンドとBファンドがあります。Aファンドは期待リターンは10%、Bファンドは20%だったとします。どちらのファンドがよいでしょうか? リターンの身を比較した場合には、圧倒的にBファンドの方が良いですね。
しかし、投資の原則ですが、
高いリターンにはそれに見合う高いリスク
がある。
例えば、Aファンドのリスクが5%であるのに対して、Bファンドのリスクが15%だったとしましょう。
この場合はどうでしょうか?
このように、リスクとリターンを比較して、その投資信託の運用は効率的なのかということを測る指標のことをシャープレシオと言います。
計算式は、投資信託の期待リターン/投資信託のリスク です。
なので、Aファンドの場合には、10%/5% = 2 となり、
Bファンドの場合には、20%/15% = 1.3 となります。
この数値は、大きい方が運用効率が良いと言われています。
さて、ここで運用効率という言葉を使いましたが、運用効率とは何なのか?
運用効率とは?
運用効率とは、平均的なリターンと比べて実際に計測される値にどれくらいのばらつきがあるかということです。
さて、各資産のシャープレシオを比較していきましょう。
例えば、各アセットクラスのシャープレシオを考えてみましょう。以下の表を見てください。これは各資産の半年、1年、3年のシャープレシオを出したものです。
これを見るとわかるかもしれませんが、どの期間で見てもFTSE世界国債がシャープレシオが高いことが伺えます。
しかし、だからと言ってこの投資信託が利益が得られるかというとそういうわけではありません。
このシャープレシオという指標はあくまで、投資信託の運用のばらつきを大きいか小さいかを示す指標です。
例えば、このFTSE世界国債インデックスとMSCIコクサイインデックスの両方を比べると、シャープレシオは、3年で0.41と0.21で大きな差がありますが、国債の平均的なリターンは年率2%にも満たないです。
その一方で、株式の平均的なリターンは年率10%以上になることがありますが、ばらつきが大きいという特性があります。
なので、債券はロールスクローリターンなことは明白なのです。ただ、資産形成の目的は将来のインフレリスクに耐えるということであり、債券での運用ではそのインフレリスクに対処することは難しいと言われています。
なので、この指標を異なるアセットクラス同士で比較することはあまり意味がないことだと考えられます。
では、この指標はどのように使ったらよいのでしょうか?
この指標は同一のアセットクラス同士で比較することが非常に好ましいです。特にアクティブファンド同士で比較することは非常に大きな効果を発揮するでしょう。
同一地域の同一クラスに投資をする投資信託の中で、リターンが同等程度の投資信託をいくつか選定して、その中でシャープレシオを比較する。
そうすることで、少なくともその期間における運用効率の高い投資信託を選定することができるはずです。
まとめ
今回の内容は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。
投資信託は基本的に分散投資をしているので、こういった指標がポートフォリオの良しあしを判断する材料になります。とはいえ、あくまでそれは過去の結果にすぎません。未来のことはわからないので、その指標だけで売買を判断するには材料が少ないと思います。
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