皆さん、こんにちは! りょーへーです。
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今週は、米国株の株高が続く一方で、日本株はほぼ横ばいという感じでしたね。特にNYダウは初の2800ドルを突破し、非常に高い成長を見せています。日本は個別銘柄に絞り込むと、YahooとLINEが経営統合を発表したことに伴って、両方の株が大きく上昇し、LINEに関してはストップ高まで上がりました。その一方で、米中関係に関しては、農作物の購入をめぐって両国の通商合意がうまくいっていないというニュースが水曜日に流れましたが、金曜日には電話で会談を行いほぼ合意にまで達したというニュースを出しています。また、香港デモではまた若者が実弾で負傷するというニュースが流れ、激しさを増しています。そして、先週から引き続き、米国10年債の利回りが1.8から1.9%と長期金利と比べて高い水準を出しています。この影響が株の上昇にブレーキをかけるのか、それとも、影響は受けずにこのまま上昇していくのか、観察していきましょう。
さて、今回の記事では、今週の米国の株式市場の動向を見ていきます。ここで見ていくのは、11月11日(月)から11月14日(木)までの米国株式市場です。ここで書いている内容はモーニングサテライトで収集した情報を書いています。
〇11月11日
11月11日はアメリカが祝日であったために、大きな動きはありませんでした。しかし、ボーイングの決算が好調であったために、NYダウは最高値を更新しました。この時のNYダウの詳細を見ますと、資本財を提供する企業の株価が高値水準にありました。資本財とは、鉄道や建設業など景気のの影響を大きく受ける業種であり、株価は景気の先行指数と言われています。景気の影響を大きくうける業種の株価が上昇しているということは、景気減速懸念は小さくなり、今後景気は良くなるのではないかという見方が強くなっています。
〇11月12日
この日はトランプ大統領の講演がありました。投資家からは、米中通商合意に関する新たな発言を期待されていましたが、そのことに関する発言はなく、NYダウの動きは限定的でした。ここ最近の銘柄の価格水準を比較すると、証券取引所を運営する企業の株価が高い水準にあることがわかりました。取引所企業はどのように儲けているのかというと、取引所での売買取引における手数料収入が主な収入源です。現在のように米中関係が悪化するのではないかという懸念から景気減速が予想されている局面においては、取引量が増加するようです。そのため、手数料収入が大きくなっています。しかし、最近では短期取引を行うアクティブ運用よりも長期取引で行うパッシブ運用が非常に大きくなっています。そのため、いくら景気減速局面であったとしても、手数料収入の増加は見込みにくいのではないかという見方があるのですが、取引所を運営する企業の株高は続いています。それを読み解くためには、取引所を運営する企業のもう一つの収入源に注目する必要があります。それは、株などの取引データを分析して機関投資家に販売する事業が順調に伸びているということです。取引所には取引のデータが集約されますので、高い分析能力を用いれば大きな強みになりますよね。
〇11月13日
この日は香港デモ激化のニュースのために始値は前日よりも下落しました。しかし、公益などのディフェンシブセクターが徐々に上昇したために、NYダウもじりじり上昇していきました。しかし、米中関係における農産物の購入をめぐり、米中通商合意がうまくいかないことが発表されると、NYダウは再び下落しました。しかし、その下落は限定的であり、底堅さを伺うことができます。この日には米国CPI(消費者物価指数)が発表されました。指数の3割を占めている家賃収入の上昇が弱いということはありましたが、おおむね予想通りな指数で株の影響は限定的でした。またこの時には、FRBのパウエル議長の発言もあり、「12月のFOMCでの利下げは行わないこと」が示唆されました。
〇11月14日
NYダウの構成銘柄の内、テクノロジーセクターが芳しくなかったです。また、ウォルマートの決算が発表されました。その情報を見ると、かなり良い決算として発表されたはずでした。国内のオンライン事業は順調に利益を上げており、小売業の勝ち組と言われるウォルマートらしい決算でした。しかし、この日、株価は大きく下落しました。その要因を見ると、国内事業はうまくいっている一方で、海外事業は為替の影響を受けてあまり芳しくなかったようです。また、ウォルマートは上場来最高値を更新していたため、利益確定の売りが集まりました。二つの要因により、ウォルマートの株は大きく下げたのではないかとみられています。
今回の内容は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
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