良いインフレ、悪いインフレとは? 株はインフレをヘッジする手段になるんでしょうか?


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みなさん、こんんちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

さて、株式は長期的に見たら、物価上昇以上に資産価値が上昇してくれる可能性が高いですが、短期的に見ると、物価上昇にはかなり左右されます。しかも、悪い方向に左右されていくことが多いです。今回の記事では、このインフレについて考えていきたいと思います。

Contents

インフレとは?

インフレとは、一言で言うと、お金の価値が減少することです。

例えば、あるものを購入した場合に、その物から得られる効用というものは、その製品が大きく変わらない場合は全く同じになります。しかし、モノの値段は長年上がってきました。変化して行く要因は様々なものがありますが、このように、物を購入することによって得られる効用は変化しないのにもかかわらず、物の値段が上がっていく場合を考えていきましょう。

その物から得られる効用は変化しないにもかかわらず、物の値段が上がっていくということは、逆を言うと、同じ効用を得るためには、インフレが進んでいる場合には、多くの金銭を支払わなければ受けることができないということである。

インフレの要因分析 インフレはどのようなところから発生するのか?

一言でインフレと言っても様々な要因からインフレは発生します。ここからは、インフレがどのような原因で発生するのかを説明していきます。ただ、インフレには様々な要因があるので、要因はこ子で紹介するだけではありません。あくまで代表的なものを紹介します。

①消費の活性化

これは、消費者の消費量が以前と比べてどのくらい増えているのかを示すことになります。日本でもアメリカでも、GDPに占める消費行動の金額の割合は6~7割程度あり、消費者の消費行動が大きく増えれば増えるほど、その国の経済が潤うということにつながります。

逆に、消費者が消費を行わずに、貯蓄ばかり行ってしまうということは、それだけお金が動かないということを示しています。それは経済にとって良くない影響が続きます。

②材料費の高騰

この材料費の高騰は、例えば製造業を営む企業には非常に痛手ですよね。材料を仕入れてそれを加工して販売する形態をとっている企業にとって、原材料費が上昇していくことは利益率のひっ迫につながってしまいます。

この材料費の高騰は原因によっても異なりますが、比較的一時的なものが多いでしょう。例えば、原材料を生産している国の政治的リスクが大きくなって、輸入することが難しくなったり、あるいは、その材料を生産している地域に非常に大きな気候変動が発生し、通常通りの生産量を維持することが難しくなっている場合などがあります。

このように、気候的リスクや政治的リスクなどによって、原材料費が高騰している場合には、その高騰分をペイするために、製品の価格が高くなっていくことが想定されます。以上のような点から、原材料費の変動によってインフレが進んでいくことが想定されます。

③賃金の上昇

この賃金の上昇は、企業にとってはコストにつながり、利益率のひっ迫につながります。しかし、賃金が上昇するということは、消費者の消費行動を促すことにもつながります。そのため、経済が活性化されるということにもつながります。

このような点から賃金の上昇は経済的には消費の活性化につながる場合もありますが、一企業から考えると、理恵k率のひっ迫にもつながります。

インフレを知るための経済指標は?

このように、インフレには様々な要因がありますが、こういたインフレを示すための様々な経済統計があります。ここからは、その経済統計について考えていきましょう。

①CPI

このCPIはよく聞く経済統計ではないでしょうか? これは消費者物価指数等代表的な物価指数です。GDPの6割以上を占める個人消費がどのように変動しているのかということを示しています。

この指標は非常に重要な指標であると言われています。なぜなら、日銀などの中央銀行が掲げる政策目標の一つに、「物価の安定」というものがあります。こういったことを掲げている以上、物価が継続的に下落しているのであれば、物価を上昇させるための政策をとるようにインセンティブが働くわけですし、また、逆に物価が激しく上昇しているのであれば、物価が大きく上がりすぎないようにブレーキをかけるようにインセンティブが働くことになります。

そのため、物価統計は非常に重要になってくるのです。

このCPIという物価統計の場合には、毎月19日含む週の金曜日に発表される指標で、総務省統計局から発表されます。

②BEI

これは、ブレークイーブンインフレ率という指標です。

計算方法としては、その時々の固定利付債の利回りから物価連動債の利回りを差し引いたものです。

この指標は、上記のCPIとは違い、毎日算出されるものです。もちろん、マーケット動向によって左右されるので、正確性には欠けるかもしれませんが、経済情勢を素早く理解するためには非常に有効な指標であると思います。

詳しくは下の記事に書いてるので、興味ある方は下の画像をクリックしてください。

株価にとって良いインフレ、悪いインフレとは?

以上のような形でインフレについて説明していきましたが、インフレと一言で言っても、良いんのと悪いものがあります。また、消費者にとっては良いインフレでも企業にとっては悪いインフレ、逆に、企業にとっては良いインフレでもあっても消費者にとっては悪いインフレなど、立場が変われば善悪なども異なってきます。なので、ここでは株価にとって良いインフレと悪いインフレについて説明していきます。

株価にとって良いインフレ

株価にとって良いインフレとは、販売単価が大きくなっていくことです。なので、例えば、CPIが高くなっていくことや企業物価指数などが上昇していくことは企業の売上高が大きくなっていくことの要因になっていくので、株価にとってはよいインフレであると考えられています。

この状況が物価指数が、賃金の上昇にまでつながった場合には、より消費が活性化される可能性もあるので、株価にとっては良い出来事になるでしょう。

株価にとって悪いインフレ

株価にとって悪いインフレとは、基本的には企業の利益率の低下につながるインフレです。例えば、賃金の上昇などがそれです。こういった利益率の低下につながるインフレ以外にも株価にとって悪いインフレは存在します。

それが経済が過熱気味になっている場合の、過度に進んでしまったインフレです。この場合には、日銀などの中央銀行が過度に進んでしまったインフレを抑制するために、金融を緊縮させるような政策をとります。そういったことが期待されてる場合には、過度に進んでしまったインフレは、株価にとっては悪いインフレになってしまいます。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

何事もそうですが、インフレも「過ぎたるは猶及ばざるが如し」というわけです。要因によっても異なりますが、同じ要因であったっとしても、ちょうどよいインフレが進んでほしいものです。

現在の相場情勢はまさに、インフレがどの程度進むのか、それによって、金融緩和がいつ解除されていくのかということです。

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