みなさん、こんにちは!
今回は投資における収益がどのように得られるのかについて、紹介します。投資において収益を得る方法は二種類あります。それが、インカムゲインとキャピタルゲインです。それぞれにそれぞれの特徴とメリット、デメリットがありますので、どちらがよいとか悪いわけではありません。まずは、それぞれの特徴と長所短所を紹介します。
Contents
〇インカムゲインの特徴と長所短所
・配当収入や利息収入のこと
株式や債券を保有していると、債券の利息や株式の配当などを得られますが、これがインカムゲインです。
・毎年数%と長期的に安定的な収益が得られる
インカムゲインは、毎年何%というように投資をした金額に応じて収益が得られます。そのため、毎年安定的な収益は見込めます。しかし、その分大きな収益は見込めません。債券投資で言えば先進国の債券でも毎年平均して0.数%であることが多いですし、株式での配当収入であったとしても年率数%であることが多いです。定期預金と比べれば全然よいですが、それでも大きな収益は見込めません。
〇キャピタルゲインの特徴、長所短所
・有価証券の値上がり益のこと
株式や債券を保有していた場合には、その時価が当初価格と比べてどれくらい上昇したかを指します。これがキャピタルゲインです。
・場合によっては大きな収益は得られるがリスクが大きい
株式や債券の価格が取得時と比較していくら上昇しているかを示すものがキャピタルゲインと書きましたが、これは場合によっては大きな収益を狙うことができます。銘柄によっては短期で10倍に値上がりするものもあります。しかし、注意しなければならないことがあります。上記で言うように、10倍になる可能性もありますが、その分を損してしまう可能性が高いです。このように有価証券が取得価格よりも値下がりして損を出してしまうことを、キャピタルロスと言います。
〇最適な投資法とは?
投資における収益の得方は以上のような2種類の物があり、どちらがよいとも悪いとも言えません。しかし、二つの収益の得方を組み合わせることで、より損をしにくい投資をすることができるようになります。ここから紹介する投資法は、米国で最も有名な投資家の一人であるレイ・ダリオ氏の投資法について紹介します。
この投資家の投資法については「黄金のポートフォリオ」という本に載っているので誰でも簡単にすることができます。ここで紹介されているポートフォリオを簡単に説明すると、安定的な収益性を確保するためにポートフォリオの大部分をインカムゲインが期待できキャピタルロスを最小限に抑えられる債券投資を主として、そのほかの部分に大きな収益を期待できるキャピタルゲインができる株式投資を組み合わせるという方法です。この方法は実は、昔から欧米で行われてきた投資法で、コア=サテライト戦略と言います。
具体的に、どのくらいの割にするべきなのかというと、投資資産の6割から7割を債券に投資をし、残りの3から4割を株式に投資をするという方法です。
〇コア=サテライト戦略の注意点
この投資法では債券6割程度、株式4割程度という投資法でしたが、その中身には注意が必要です。債券であればなんでもよいのか、株式であれば何でもよいのかというともちろんそういうわけではありません。特にこの投資における中核をなす債券投資は注意深く選定しなければなりません。というのも、ここでインカムゲインを狙う債券はリスクは小さくなくてはならないからです。この債券投資におけるリスクが大きいと、この投資法の効果は非常に薄れてしまいます。具体的にいうと、「ハイ・イールド債」や「新興国債券」には投資をしないで、「先進国債券」や「ソブリン債(先進国)」に投資をすることを推奨します。なぜなら、ハイ・イールド債の場合には債券価格が大きく変動するリスクがあり、新興国債券は、カントリーリスクのために為替が大きく変動してしまうリスクがあります。なので、債券投資は基本的に日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、オーストラリアなどの先進国の中でも政治経済的に安定している国の債券で行うべきです。
次に、4割に株式のほうですが、これも基本的には債券と同じで先進国の株式で運用をすることを勧めします。ただ、先進国は先進国でもアメリカが特におすすめです。アメリカは先進国の中でもいまだに成長著しい国のために、長期的に見ると非常に大きな収益を期待できるのではないでしょうか? ただ、それでももう少し大きなリスクを抱えられるという場合には、そこに新興国株式やハイ・イールド債を組み入れてもよいかもしれません。ただ、株式投資におけるメインは必ず先進国株式で行い、新興国株しいでの投資は本のスパイス的な投資という意味で楽しむ程度にしてください。
今回の内容は以上です。
今回は、投資における収益の得方が、キャピタルゲインとインカムゲイン2種類あり、それぞれに長所と短所があるということを説明しました。そして、その長所と短所をうまく組み入れた投資法であるコア=サテライト戦略について説明しました。
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