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この記事を開いてくれてありがとうございます。
さて、今回の記事では先物取引やオプション取引について書いていこうと思います。先物取引やオプション取引の中身を知ることで、現物取引の相場の分析をすることができますので、実際のこのような取引をしなくても、知っておいたほうがよいでしょう。
Contents
先物取引、オプション取引とは?
先物取引やオプション取引は、現物の取引とは異なります。現物の取引の場合には、株価×株数の資金がなければ、買うことはできませんし、株を持っていなければ売ることができません。また、資金を決済する場合、購入する時には、購入分の株価×株数の資金が必要になり、売却する時には、株価×株数の資金が入ってくることになります。
このように現物取引の場合には、資金のすべてが移動することになります。しかし、オプション取引と先物取引について、資金のすべてが移動するわけではありません。差金決済です。
差金決済とは、ロングポジションをとっている場合には、購入する時よりも株価が上がっていた場合には、上がった分お金が入ってきます。しかし、この時には事前に株を購入するための資金が必要になるわけではありません。あくまで利益になった場合には、その分収入ができ、損失になった場合にはその分を支払わなければならないということです。そのため、先物取引やオプション取引には保証金というものが発生します。
先物取引とオプション取引の違いは?
このように先物取引とオプション取引は差金決済で、実際に現物を購入する資金がなくとも、現物に投資をするのと同等の投資効果を得られる場合があります。
とはいえ、両者には現物取引とは異なる点があります。現物取引は基本的には、売却しない限りいつまでも保有することができますが、先物取引やオプション取引の場合には、いつまでも保有することができるわけではありません。基本的には期限があります。この期限のことを限月といいます。
米国株式の場合には、先物取引の限月は、3,6,9,12の3か月ごとに限月が到来し、オプション取引の場合には、毎月限月が到来します。
この限月のタイミングで株価がどうなっているかによって損益が決定します。
厳密なところいうと、先物取引もオプション取引も限月以前に決済できるので、限月以前に損益が決定する場合もあります。今回は限月に限った話をします。
限月到来時の損益
限月が到来した際の損益について、先物取引とオプション取引では異なってきます。
先物取引の場合には、限月が到来した際には、必ず決済されるようになるので、その時の価格がSQ値といいますが、この時の価格によって決済されるので、ポジションにとって有利なようになっていた場合には、利益になりますが、不利な価格になっていた場合には、損失が発生します。
オプション取引は、別名権利の売買です。なので、権利を行使をすることもできますが、権利は放棄をすることもできます。なので、自身にとって有利な価格になっていた場合には、権利を行使し、自身にとって不利な価格になっていた場合には、権利を放棄をすることができます。不利な価格になっていた場合には、損失は権利を購入する時には発生したオプション料金のみに限定されます。
オプション取引や先物取引はどのようなときに使われるのか?
オプション取引や先物取引が使われる目的は主に二つです。
一つ目は投機的な利益を狙うための目的
二つ目はリスクをヘッジするための目的
一つ目の利益を狙うための取引とは、例えば映画マネーショートの中で、紹介されていた手法ですね。オプション料金は基本的には発生する可能性が高いものに対して、高いオプション料金が発生するので、値上がりする可能性が低い株のオプションは比較的低く設定されています。なので、そのオプションを購入することによって、値上がりしたらオプションを行使し、値下がりしたらオプションを放棄するという手法をとることができます。
二つ目のリスクをヘッジするための取引とは、例えば自身のポートフォリオが米国株式に集中していた場合には、米国株式が値下がりするとポートフォリオの損益状況が著しく悪くなってしまいます。そのため、プットオプションを購入することで、米国株式が下落したとしてもオプションを行使することで利益につながり、ポートフォリオの全体の最適化をすることができるということです。
3人の魔女とは?
先ほど、オプション取引と先物取引の場合には限月が存在し、限月が到来した時に株価がどうなっているかによって損益が決定するということを書きました。
この時、投資家にはあるインセンティブが働きます。
それは、その決済日の近くになると、株価が自分たちの有利に働くようにポジションをとることです。
つまり、ポジションが下がるほうにかけている場合には、限月付近ではショートポジションを多くとったり、上がることにかけている場合にはロングポジションを多くとったりと、限月付近では売買行動が活発になります。
先物取引の場合には、3か月ごとに限月が訪れ、株価指数や個別株のオプション取引の場合には、毎月限月が到来します。なので、この限月の時には株価が大きく動くことが予想されます。
そして、先物取引の限月の時には、同時にオプション取引の限月も重なるために、この時には通常の限月の時よりもさらに取引が活発化されます。そのため、先物取引の限月の場合には、特にこのように呼ばれています。「先物取引の限月には、3人の魔女が住んでいる」と。
まとめ
オプション取引や先物取引は特に、リスクをヘッジするために使われることが多く、限月には非常に取引が活発になります。特に現状の場合、コロナウイルスからの回復にあたってインフレリスクが予想されていました。そのため、多くの投資家がインフレリスクから株価が下落する可能性を回避するために、オプションや先物を取り入れていたのだと考えられます。
そのため、2021年6月18日は、FOMCがうまくテーパリングの可能性について言及して、混乱を招かなかったにもかかわらず、株価は大きく下落してしまったのです。
今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。
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