スマートベータ指数とは? パッシブ運用とアクティブ運用とはどう違うのか?

みなさんこんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

みなさんは、どんな商品を使って、運用をしていますか?今回の記事では、投資信託やETFで運用をするときに最低限知っておいたほうが良いことについて紹介します。

Contents

投資信託の運用の種類について

私は主にMSCIコクサイインデックスに連動するような投資信託を使って資産形成をしています。

人によっては個別株などを使って運用をしている人もいると思います。投資を始めるにあたって、インデックス運用をすることが最も効率的に運用できるのではないかという記事を皆さんも見たことや聞いたことがあるのではないでしょうか。

以前Twitterで、SPYDで運用をすることは、インデックス運用であるという認識は正しいか、正しくないかというツイートがバズりました。そこで、この記事を書いてみようと思いました。



 

それでは本題です。

ETFや投資信託における運用方法は主に2種類に分けることができます。

1、パッシブ運用

2、アクティブ運用

 

一つ一つ紹介していきます。

①パッシブ運用

・市場平均通りのリターンを得ようとする運用手法
・主に市場平均となる対象指数を構成する全銘柄を保有する
・その指数は伝統的には時価総額加重型の指数を対象とする

②アクティブ運用

・市場平均を上回るリターンを得ようとする運用手法
・対象指数の構成銘柄のうち今後株価が上がりそうな銘柄を厳選して保有する
・銘柄を厳選するために手数料が大きくかかる場合がある。

 

二つの特徴は主に以上の通りですが、実はその中間的な運用手法もあります。

それがスマートベータ運用です。

スマートベータとは?

この言葉を一つ一つ分解して考えていきましょう。「スマート」とは、「賢い」という意味です。そして、「ベータ」とは「市場平均」を意味します。ではスマートベータの場合にはどのように運用銘柄を選択するのか?

スマートベータの場合には、パッシブ運用のように時価総額を利用して銘柄の選択や組み入れ比率を決めるわけではありません。組み入れ銘柄は基本的にはパッシブ運用と同じ銘柄が採用されます。しかし、組み入れ比率が異なるのです。スマートベータの場合にはたとえばROEや配当性向などの別の指標を用いて、組み入れ比率を決定します。

 

<個人的意見>

私はこうしたスマートベータによる運用は行わない方が良いとは言いませんが、わざわざ伝統的な時価総額加重型のインデックスを行わずに、このスマートベータによる運用を行う必要はないと考えています。スマートベータは確かに、運用を行うにあたって、利益を出してくれるからです。

ただ注意しなければならないことがあります。これは確かにスマートベータという指数を作り出して連動するように運用を行うようにはなっていますが、結局そのインデックスはアクティブ戦略に基づいています。つまり、特定の要因にリスクを集中させて、運用をしているわけです。そのような形なので、もちろん通常のパッシブ運用よりも利益を上げることができる時があります。

このようにスマートベータによるアクティブ戦略は悪いアイデアではないが、世を変えるほどの素晴らしいアイデアでもないということです。こうしたスマートベータによる運用の場合には、コンピューターによって特定のファクター(配当性向やROE)に焦点を当てて、組み入れ銘柄の比率を決定しています。こうしたことをするのは、ひとえに運用会社の競争力を高めるためです。

こうしたことは言葉で言うのは簡単ですが意外にも難しいものです。なぜなら平均回帰の力が大きく働くからです。この平均回帰の力が大きく働くせいで、アクティブ戦略は市場平均に勝つことができないのです。また、この平均回帰ということを軽く考える人は、頻繁に大きな損失を被る可能性があるということです。

結論としては、時価総額加重型のインデックスファンドで、長期保有することが最もリスクを低く効率的に運用を行うことができる手法ではないでしょうか?



まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

スマートベータは、その時々の状況によって通常の時価総額加重型のインデックスと比べてよかったり悪かったりしますし、その寿命が短かったりします。そのため、ただ運用をしてほっておくとしたら個人的には時価総額加重型や成長銘柄に集中した投資信託やETFを選択したほうが良いのではないかと考えます。

あくまで個人的見解ですが、配当を目的としているようなETや投資信託については、長く保有することは難しいのではないでしょうかと考えてしまいます。

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