移動平均線とは何か? いま買っていいの? いつ売ればいいの?

みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

今回の記事ではこちらの本を参考にして書いています。

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テクニカル指標は買い時売り時を判定する指標である。

さて、今回の記事では移動平均線について書いていこうと思います。移動平均線はチャートのテクニカル分析をする際に使う分析手法です。テクニカル分析というと、常にチャートとにらめっこしてプロの投資家が運用専門に行う時に使う分析方法ではないかと考えてはいませんか? 実はそれ間違っている可能性があります。プロでなくても投資の勝率率を高めるためにかなり重要になってきます。

テクニカル分析には様々な方法がありますが、その中でも代表的な分析手法が、今回紹介する移動平均線による分析です。この移動平均線による分析は、テクニカル分析を始める人がまず最初に学ぶことが多いです。というのも、この方法が最もシンプルな方法だからです。それでいて、分析を深めれば深めるほど得られる知見が多いのも特徴です。

 

移動平均線とは?

移動平均線とは、どのようなものでしょうか? 株価などのチャートを見るときには基本的にはローソク足ですよね。ローソク足ですと、その期間に応じて、始値、終値、最高値、最低値を一目瞭然ですね。しかし、ローソク足ではその期間に応じて、一つのローソク足が組成させれるだけで、他の期間と同じように比べる場合には、ローソク足同士は非連続であるために、全体としての傾向が見えにくくなっています。こういった問題を解決する手段が移動平均線です。チャートを見ていただければわかると思いますが、下のグラフのように連続した線になっています。

 

みなさんも聞いたことがあるかもしれませんが、移動平均線には期間に応じて様々なものがあります。5日移動平均線や200日移動平均線という問帆を聞いたことはありませんか? この移動平均線はどのように算出されるのでしょうか? 実はかなり簡単に算出されるものなのです。移動平均線というように株価の平均を算出して、それを結んで線にするものが移動平均線なのですが、株価の平均はどのように取るのでしょうか? これは日中に観測されたすべて株価の平均をとるわけではありません。
実はここでとっている平均とは、株価の終値のみでしか算出されません。例えば、7月30日に算出される5日移動平均線の場合には、7月30日、29日、28日、27日、26日の株価の終値を合計して、5で割った数字が7月30日の数値として算出されます。そして、7月29日の数値は、7月29日、28日、27日、26日、25日の株価の終値をもとにして算出されます。なので、N日移動平均線というものは、その日からN日間の株価の終値を合計して、最後にNで割った値がその日の数値になります。

 

 

移動平均線はどのように使われるのか?

上記にある通り移動平均線には、5日や200日など様々な期間のものがあります。こうした線を1本利用して分析することでもマーケット動向を把握することも非常に有益な知見が得られますが、一般的には短期、中期、長期に分けて3本利用して分析することが多いです。それぞれでどの移動平均線を使うかは、その人の好みによりますが、私は5日と25日と75日の移動平均線を利用します。というのも、私の売買期間が長くとも半年くらいで、多いのが2,3か月くらいだからです。なので、それぞれの売買期間がどのくらいなのかということに応じて、使う移動平均線の種類を変えた方が良いでしょう。
移動平均線を見ることで何がわかるのでしょうか? 移動平均線は株価の平均を算出して、その推移の仕方を見る方法です。このツールを使うことで、マーケットに関するトレンドを見ることができます。このトレンドがまだ続くのか、それともそのトレンドが終わってしまうのかということも見ることができます。では、この時にトレンドがどうであるのかということを把握するためにどのような点に注目するのか、主に以下の3点です。

①短中長期の各移動平均線が上からどの順番にあるのか?

②移動平均線がクロスしている場合、どの平均線がどのようにクロスしているのか

③移動平均線と価格がクロスしている場合、どのようにクロスしているのか

という3点です。

 

①~③についてすべて書くのは難しいので、押さえておきたいポイントだけ書きます。基本的な前提として、いくらテクニカル分析を極めたとしても底値で買って、天井で売ることは非常に難しいです。それどころかできないことが目に見えています。ここで特に重要視したいことは、現在金やGAFAのように、上がりに上がり続けている株に関して、今から買ってもよいのだろうかと考えている人に向けてです。テクニカル分析をすることで、それを買ってもよいのかということと、いつ売るべきなのかということを解決できます。
短期の移動平均線がどの位置にあるかによって、株価がどうなるのかがある程度理解できます。短期の移動平均線が一番上にあるのであればまだ継続的に上昇すると考えられ、逆に一番下にあるのであればその後も継続的に下がる可能性があります。長期の移動平均線の位置によって、そのトレンドの強さを把握することができます。短期の移動平均線が一番上にあるときに長期の移動平均線が一番下にある場合には、上昇トレンドが継続する可能性があり、逆の場合には下落トレンドが継続する可能性が高いということを指します。

移動平均線がクロスする時にはトレンドが転換する可能性があることを示しています。短期の移動平均線が下から上に中期あるいは長期の移動平均線をクロスする場合には、上昇トレンドへの転換点であるとを示しています。逆に、短期の移動平均線が上から下に中期あるいは長期の移動平均線をクロスする場合には下落トレンドへの転換を指します。

移動平均線と価格がクロスするところは、大きなトレンドの転換となります。特に価格と短期の移動平均線がクロスする時は、その転換の大きさは非常に大きなものになります。価格が短期の移動平均線を下から上にクロスする時には、大きな上昇トレンドへの転換点となります。この転換点の大きさゆえに、このクロスのことをゴールデンクロスと言います。逆に、価格が短期移動平均線が上から下にクロスする時には、ここから大きな下落トレンドへの転換点となります。この大きさゆえにデットクロスなんて言われています。

 

このようにマーケットのトレンドを見るときには、それぞれの移動平均線がどのような順番で配置されているのかということと、どのようにクロスしているのかということに注目して分析を行います。そして、ここで書いているのはあくまでこういう傾向があるということで、また、テクニカル分析だけをしていればよいというわけではありません。ファンダメンタルズ分析も合わせて行うことでよりポジションのとり方について適切なポジションをとることができるでしょう。

まとめ

今回の内容は以上です。最後まで読んでくれてありがとうございます。

移動平均線はトレンドを見るときに非常に有効です。移動平均線は基本的にはその向きと移動平均線同士のクロス、そして、移動平均線が価格とどのようにクロスをするのかということを参考して、トレンドを見ていきます。こういったテクニカル指標を使うときには、基本的には、個別株式の売買を行う場合に重要になります。投資信託のように広く分散された投資商品の場合には、テクニカル指標を使わずとも、ナンピン形式で買い増しを続けていけば大きな利益につながると考えられます。

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