ローソク足の読み方 トレンドの強さと転換点を読み解く指標

みなさん、こんにちは! マネーの育成術へようこそ!
この記事を開いてくれてありがとうございます。

今回の記事では、テクニカル分析の基礎の基礎、ローソク足について紹介します。

みなさんは、ローソク足の読み方について理解していますか? 理解しているようであればこの先の記事は読まなくてもよいと思います。私自身も完璧に理解しているわけではないのでこの先の記事でわかりにくいところもあるかもしれません。わからないというところがあれば、コメント欄などで教えていただければと思います。

このローソク足というのは、チャートを理解する時の基礎の基礎になると上で書きましたが、ローソク足では何がわかるのでしょうか? ざっと上げるとこのようなことがわかります。

・その時は指数が上がったのか下がったのか
・この上下の動きは強いのか弱いのか
・この動きは続くのか、逆の動きになるのか

以上のようなことがわかったら、チャート分析も面白くなるのではないでしょうか?



 

〇ローソク足とは何か?

 見たことはあると思いますが、ローソク足とはこのようなものです。

それぞれの部位には名称がありまして、四角の部分を「実体」といい、その上下に伸びている線のことを「ひげ」と言います。

この実体の部分が白抜きの場合には終値と始値を比べて終値のほうが高いことを指し、黒塗りの場合には終値のほうが始値よりも低いことを指します。つまり、白抜きであればその期間に指数は上昇したことを示し、黒塗りの場合には指数が下落したことを指します。また、その上下に伸びているひげは、その期間中に付けられた最高値、最低値を表します。つまり、実体よりも上側にひげが伸びているのであれば最高値であり、下側にひげが伸びているのであれば最低値であることを表します。

 

〇ローソク足を見るとわかること

上記でローソク足を見るとわかることとして3つ挙げましたが、このようなことがなぜわかるのかというと、ローソク足を見ることで、その期間におけるチャートの推移の仕方が大まかにわかるからです。以下に3つのローソク足を出しますが、それらがどのように推移したのかということを想像してみください。ここで紹介するのは、とりあえず始値よりも終値のほうが高い場合の3例です。

このローソク足はどのようにチャートが推移したことを表しているのでしょうか? まず、このローソク足は白抜きであるので、始値よりも終値のほうが高いことを表しますので、このローソク足の計測範囲においては指数が上昇したことを表します。しかし、下にひげが伸びていますね。つまり、計測期間中に始値よりも低い値を出しました。このことからわかることは、計測期間が始まって、始値はつけたものの、取引が始まって以降ちょっとしたネガティブサプライズがあり、指数は下落しました。しかし、この下に伸びたひげは小さいです。そのため、そこまで大きなサプライズではなかったと考えることができます。そして、引けにかけて大きなポジティブサプライズがあり、それ以降上昇し始め最終的に終値では始値を超える値を出しました。次の取引時間においても、この上昇の傾向が続く可能性が高いということを考えることができますが、そこまで大きな上昇になるとは考えにくいです。買いのポジションを入れてもよいかもしれませんが、見送っても問題はないと考えられます。つまり、その取引時間におけるチャートはこのような動きをしたと考えることができます。


このローソク足はチャートがどのように推移したことを表すのでしょうか? まずローソク足は白抜きであるので、始値よりも終値のほうが高いことはわかります。そして、ひげが伸びていないことがわかります。つまり、取引が始まって以降終値にかけて同じ動きを続けていたことがわかります。さらに、ローソクの実体部分が非常に長いですよね。つまり、取引開始からポジティブでかつ影響力の大きいニュースがあり、様々な投資家が買いに入っているという状況です。さらに、このニュースの影響は翌日にも続きそうです。なので、当分はこの上昇トレンドは続く可能性が高いということがわかります。そのため、中期投資で考えるといち早く買いを入れた方が良いと考えることができます。つまり、取引時間における主なチャートの動きは以下のような形です。


このローソク足はチャートがどのように推移したことを表すのでしょうか? まずローソク足が白抜きなので、始値よりも終値のほうが高いことがわかりますね。ただ、ひげの部分を見ていると、①よりもひげのの部分が長いことがわかります。これはつまり、何かしらのネガティブサプライズがあったか、とにかく買われすぎて天井をつけてしまったために、多くの投資家が売り始めたサインであると見ることができます。この日を境に上昇トレンドは終了して、下降トレンドに入る可能性が多岐ことを示唆します。なので、チャートとにらめっこできるデイトレーダー以外はこのあたりで買いのポジションは終えた方が良いと考えられます。つまり、このような観点からこの時のチャートは以下のようなチャートであると見ることができます。



 


以上のようなことを総合すると、「実体」と「ひげ」の意味を理解できるかもしれません。

実体とは、そのトレンドの強さを示し、

ひげとは、トレンドが転換する確率の大きさを表します。

実体の部分が大きい時、それだけその方向への値動きが続く可能性が高いことを示し、小さければその方向への値動きが続く可能性が小さいことを示します。ひげにおいては、下ひげが大きければ大きいほど下落トレンドから上昇トレンドに転換する可能性が高く、上ひげが長ければ長いほど下落トレンドに転換する可能性が高いことを指します。逆にどちらの方向であってもひげが短い場合には、トレンドが転換する可能性は小さく、もみ合いが続く可能性が大きい。この時には利益を利益を出すことが難しいので、次のトレンドが起きるまでポジションを持たないようにするか、どちらに転んでもよいようなポジションを作らなければなりません。しかし、個人投資家にとって、この「どちらに転んでもよい」というポジションを作ることは資金量の観点から非常に難しいので、ポジションを持たないようにするのが良いかもしれません。

 

最後になりますが、ここで紹介しているトレンドの強さとトレンドの転換点の話はあくまで、情報が追加で出てこないということを前提にしており、過去のデータからこういう傾向が強いということをもとにして書いていますので、この通りに行かないケースもあります。あしからず。ただ投資における勝率を高める行為として学んでおくことは非常に良いツールであると思います。

参考文献は「真・チャート分析大全(小次郎講師著)」です。

 

最後まで読んでくれてありがとうございます。今回の内容は以上です。
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